ふかしぎ倶楽部

みなさん こんにちは。イエローです。

今回は 「ふかしぎ倶楽部」 を 紹介します。

参加しているメンバーは 特別支援学校(旧養護学校)の在校生、

卒業生です。

ふかしぎ倶楽部とは平成13年度町田養護学校PTA講座で、
障害児基礎教育研究所所長水口浚先生(平成19年2月逝去、享年77歳)
の講演を受講し、
是非自分たちの子どもを指導してもらいたいという
親たちが作ったグループです。

その後、メンバーが入れ替わり、
現在は創設時のメンバーはひとりもいないそうです。

障害児基礎教育研究所で障害のあるこどもたちの
指導を研究している
現役やOBの教師が
手作りの教材を使って個別に指導してくださっています。

現在のメンバーは正会員15名。
そのほかお休みが出た場合に指導を受ける
準会員(キャンセル待ち)が5名います。

学生のころから指導を受け成人したメンバーが多いですが、
小学生、中学生のメンバーもいます。
また、先生方のご縁で町田以外の地域から通うメンバーもいます。

月に1度1コマ約45分程度、
マンツーマンでしっかり指導を受けることができます。

手作り教材はそれぞれの先生が指導する生徒の状態に合わせ、
目的をきめて選んでくれます。

時には、その子だけのために作成して用意してくださることもあります。

イエローの娘(20歳)は 3年半くらい前、
「ふかしぎ倶楽部」に誘っていただき、
参加するようになりました。

参加した当初は 先生の指導に対して
なかなか集中することができませんでした。

その時によって やる気があったり、無かったり、
機嫌が悪くなったり、と
落ち着かないことが多く、
気持ちがそれてしまうと、席を立って動き回っていました。

最近では ようやく、
集中して指導に対応できることが 多くなりました。

娘の場合は
主に言葉の理解を深めるための指導を受けています。
2つのことを関連付けて、
同時に理解することができるようになりつつあります。

順序や順番の「数」と、
概念としての「数」を把握できるような課題にも取り組んでいます。

他の参加者の保護者の方にも お話を聞いてみました。

障害の種類や程度が生徒によってかなり違いますので、
取り組む内容もそれぞれです。

ここにご紹介するのは、ごく一部ですが、
参考になればうれしいです。

20歳女子
「最近取り組んでいることは
(最近というより、以前から継続して 取り組んでいます)
対象物を見て、それをつかんで動かし、所定の場所で離す、
という動作。
その中で二択(色分け等)にも挑戦しています。

初期学習ですが、本人にとっては、
継続しないとできなくなってしまうことのように思っています。

この取り組みが、別の場面(お料理クラブに参加するとき)でも、
ちぎった野菜をボールにいれる、というような作業に役だっています。」

高1女子

「国語の読解問題をずっとやっています。

本人の興味の湧きそうなテーマ
(ちょっと前までは、お料理のレシピでした。
今は町田市のホームページの子供向けの記事を使っています)
でオリジナルの問題を作っていただいて、
音読をした後、問題に取り組んでいきます。
問題文を理解できれば、正解に到達する問題ですが、
直前に読んだ問題でも、覚えていないこともあり、
集中できている時とそうでない時で、波があるように思います。」

18歳男子
「棒差し、お金の計算をしました。
また『赤い、大きい、○』のように 説明されたものを探して
取る、など しました」

中3女子
絵をみて 文章を完成させることをしました。
お母さんが○○○○を ほす で ○の中に
『せんたくもの』と 入れました。
次は 『右から2番目』のものを取る、のように
左右を確認する練習をしました。」

20歳女子
「月に1回のふかしぎの日をとても楽しみにしています。

課題では「上下」「左右」の理解を深めたり、数やお金の学習をしています。

先生の手作り教具は わかりやすく工夫され、
さらに 毎回改良型 が登場するので驚きます。

19歳男子
「集中できる時間が短く、なかなかじっと座っていられないので、
学習意欲がないとみられることが多いのですが
ふかしぎ倶楽部では、息子の特性をよく理解してくださり
短時間で終了できる教材をタイミングよく次々と提示することで
長い集中力を保つことができるようになってきています。

棒さしや型はめが今の(ずっと?)彼の好きな課題です。
少し難しい課題を見ると逃げ出してしまうことも多々ありますが
そんなときもしばらくするとまた戻ってきて座ります。
できないことに対しては警戒心が強いですが、
できたときの達成感は味わいたいようです。

繰り返して指導をうけるうち「はじまり」「おわり」が
なんとなく理解できるようになって、
見通しがつけられるようになり
生活の場面でも落ち着いてきたように思います。」

以上のように、課題は その本人の必要なこと、理解力に合わせて指導していただきます。

在学中は 授業で個別指導を受けることもありますが 卒業後は

作業所で 仕事をする毎日です。

本人の理解力や 考える力を伸ばすための指導を受ける機会が無くなるのは

残念です。

イエローの娘の場合は 知的な発達は緩やかでしたが、大人になった今でも、

本人なりに、進歩していることもあります。

「ふかしぎ倶楽部」で受ける指導も

確実に 娘の今後の成長につながっていくと思います。

学校とは違う場所で 教えていただく場所を作ってくれた

「ふかしぎ倶楽部」とそれに関わってくださる先生方に感謝しています。

なお、「ふかしぎ倶楽部」では歳末たすけあい配分事業に申請をして、配分金を頂くことができました。

歳末たすけあい地域福祉・ボランティア活動助成配分金は教材の材料費などに使用させていただいています。

動画もみてね

棒さし、色合わせなど。課題の基本です。手と目を合わせてコントロールする訓練になります。

四角と三角の形をつくりながら指示に従ったり、形を覚えたりする課題、数の数え方、増/減


ことばの正しい使い方、お金の数え方、数の認識

動画はまだありますので、のちほど続編をアップします。


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