ドレミの仲間・新庄眞理子先生②

~「ドレミの仲間」ができるまでのことを教えてください。

1989年に ある団体から養護学校の中学生5人に音楽指導して欲しい、
と連絡があって、始めました。そのグループが「ドレミの仲間」です。

その当時のメンバーで、
今現在も「ドレミの仲間」に通い続けている人もいます。

いろいろな場所を借りたり、移ったりしながら
6年くらい続けているうちに、人数が増えて来ました。

30人くらいになっていたくらいの時に、行政への申請をして、
町田市と東京都の補助金を受けるようになりまして、
現在の場所(忠生)に移りました。

~「ドレミの仲間」は どんなところですか?

「ドレミの仲間」が始まって23年、
現在の場所に移ってからは17年になります。

3歳~40歳くらいの人が 週1回、自分のクラスに通います。
複数のクラスに入っている人もいます。
「ドレミの仲間」の休みは金曜と日曜。

現在、100名くらいが利用していて、
スタッフは10人くらい(非常勤)です。
1クラス1時間で、週に全20クラスあります。その中で、
私は18クラスに指導に入っています。
あとの2クラスは ほかの先生に お任せしています。

最近の「ドレミの仲間」内でのヒット曲は 自作曲「マークの歌」です。

ファミレスや いろいろな商品(特にお菓子)ファスーストフード、
コンビニ、 宅急便などのマークは
わかりやすくて 好きな人が多いので
それを題材にしていますが 最近とても人気がありますね。

手作りの楽器なんかも作ったりしています。
作り始めたきっかけは、
アテトーゼ(自分の意志に反して運動を行う不随意運動の一つ)
のあるお子さんが、
独自で出せる「音」を作り出したかったからです。
今では、自分の「物作り」のひとつの趣味になってしまっていますが(笑)

手作り楽器は
「ドレミの仲間」のイベントやコンサートのために作ります。
イベント当日、みんなでそれを使って音を出して楽しんだ後は
持って帰ってもらえる「おみやげ」にもなっています。

~「ドレミの仲間」が心がけていることは何ですか?

「障害を持っているから教える」という気持ちはありません。

障害がある、無いは関係無いんです。
「療法」ということばは好きじゃありません。
何か違うと思うんです。
音楽は誰もが楽しめるもので、「学ぶ」わけではありません。
音学ではないし、音が苦になってはいけない。

TVの音楽に興味を持ったり、CDを買いたくなったり、
CDショップに行きたい気持ちになることだっていいんですよ。
スピーカーの穴に指を突っ込むのが好きな子もいました。
それでもその子はそれで音楽に近づいているんです。

「ドレミの仲間」では、みんな成長して個性が育つのを日々感じるし、
面白いですよ。

ドレミにあるいろいろな楽器たち

~今後の「ドレミの仲間」について 教えてください

運営に関しては NPO法人化の手続きが終わりました。
今は 町田市のいろいろな決定待ちです。
③へつづく


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