赤い屋根・小野浩さん④

~最近ニュージーランドに行かれたと聞きましたが。

ニュージーランドへは、内閣府の研修団の団長として2011年に行きました。
2006年に、国連で障害者権利条約が採択されたんですが、
ニュージーランドはすでに国内法として適用しているんです。
条約にあわせるために26の国内法を変えたんです。

この条約制定・採択のリーダーシップを発揮したのがニュージーランドで
そういうことで、見に行ったんです。

で、帰ってきて、よくわからないことがたくさんあって、
今年の2月、自分でいきました。

今、本を書く準備をしています。

~滞在の期間はどれくらい?
どちらも1週間です。

~海外はほかにどちらに行かれたんですか。
ベトナム、スウェーデン、イギリスではブレアの就労支援改革を見に行きました。

(実はここでは、障害者権利条約について
とても丁寧に説明していただいたのですが、
非常に悩んだ結果、ここではちょっと難しくなりすぎるので
割愛させていただきました。
小野さんの本が出版され次第ご紹介させていただきます。)

障害者権利条約

~先日、このインタビューの依頼のメールをしたときに
埼玉のグループホームにいらっしゃるということだったんですが、
国内もいろいろまわられるんですか

きょうされんの仕事でまわることは多いですね。
先日のグループホームは、「共同作業所のむこうに」という本
を書くための取材で行ったんです。

いまでこそグループホームはあたりまえなんですが、
障害者権利条約では、「誰とどこで暮らすかは自らがが決める」と定めているんです。
だからグループホームの考え方自体も、権利条約の水準からいえば遅れているんです。
ひとりでも、家族とでも恋人でも友達でも夫婦でも、どこで、だれとどういう風に暮らすかは本人が決める
というのが権利条約の定めるところなんです。
今回、行ったのは埼玉、和歌山のグループホームにくらしについての取材に行ったんです。
貧困の連鎖、大規模入所施設や精神科病院での長期入院など、すさまじいものを感じました。

くわしくはこちらの本をお読みください。


レッドより:「共同作業所のむこうに」
は震災後に出された本です。
被災地の震災のときのことなども書かれていて
(小野さんの書かれた部分ではないですが)
被災地のようすがよくわかりました。
ぜひ、お読みください。
⑤へつづく


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