プラナスインタビュー

みなさん こんにちは。イエローです。

今回は プラナス(合同会社/NPO法人)さんのインタビューです。

2012年12月13日、レッドと

町田市小山町で放課後等デイサービス事業を行っている

プラナスさんを訪問しました。

すでに利用者さんがいらっしゃり、お忙しい中

代表の高井さん、

利用者さん(高1女子)のお母さんである、

佐藤さんにお話を伺いました。

施設長の的野さんもいらっしゃいましたが、

利用者さんの対応や、お迎えにお忙しそうでした。

「プラナス」とは ラテン語で「桜」の意味とのことです。

ロゴは利用者さん、職員、みんなで考えて決めたそうです。

代表の高井大輔さんは、1985年生まれの27歳。

町田市障害者青年学級のボランティア経験から

ご自身で大学にボランティアセンターを作る活動をし、

設立後は大学院生の時から3年間、そこで働いていました。

施設長の的野賢太さんは1984年生まれの28歳。

「フリースペース つくしんぼ」に職員として9年間勤務していた経験があります。

青年学級のボランティアを通じて高井さんと知り合ったことがきっかけで

施設長になったそうです。

お若い二人による、2012年4月開始のとてもフレッシュな施設です。

芝生のある古い一軒家(平屋)。

室内は 壁を取り外してフロア全体が見渡せるように工夫されていました。

最初に 高井さんにお話を伺います。

~プラナスとは どんな場所ですか?

「プラナスデイサービスセンター」という、

「放課後等デイサービス事業」を中心に事業を運営している施設です。

2012年4月にスタートしました。月~金 3:30くらいから6:30くらいまで

学校が終わった子どもたちが 通ってきて、思い思いに過ごします。

毎日来る子もいますし、決まった曜日に来る子もいまして

毎日4~5名が利用しています。

学校の長期休みにも対応します。

この地域は 放課後に行く施設がなかったので

子どもたちが 集まれる場所を作りたい、というところから 始まりました。

 

~心がけていることはありますか

のんびりすごすこと。子どもたちは学校で頑張ってきて、疲れているので

プラナスでは 何をする、という決まりは特にありません。

 

~職員体制を教えてください。

常勤(代表、施設長)

非常勤(週に1日~3日勤務、学生 パートさん)

平日活動には 常勤2名、非常勤2名ほどで対応しています。

車での送迎もします。

~利用者さんは何名くらいいらっしゃいますか。

小5~高2の15名くらいです。

~どんな過ごし方をしていますか。

放課後は 自由に過ごしてもらいたいので、決めていることはありません。

のんびりしたり DVDを見たい子、ゲームをしたい人、いろいろです。

ネットで音楽の動画をみることが好きな子もいます。

やりたいことを やりたい人がする、というように過ごしています。

お料理、行事、畑作業をすることもあります。
 

~プラナス開所のために 何から始めましたか?

場所を探すのには3~4ヶ月くらいかかりました。

放課後等デイサービスのためには

1人あたり5㎡、 10人定員で、50㎡必要な物件で

面積、その他条件の合うところはすぐには見つからなかったです。

~なぜ合同会社なんでしょうか。

NPO法人手続きが間に合わなかったのでとりあえず合同会社を作りました。

~利用料金は?

受給者証で決まります。その人によって違います。

~ボランティアは募集していますか

どなたでも来ていただけたらありがたいです。

ぜひこちらに連絡ください。

いろいろな人につながりを持っていただきたいです。

~今後のビジョンは?

ニーズとしては 学校を卒業した後の居場所が

この地域で必要ですよね。

小山地区は少ないですから。

働けるきっかけが いろいろあればと思います。

利用者さんのお母さん、佐藤さんにもお話を伺いました。

~プラナスの前身はお母さんたちの放課後活動だったとお聞きしましたが

はい、他のお母さんたちと5~6年前から

放課後、子どもたちが過ごすことができる場を求めて

町内会館を借りたり、自宅で少しずつ活動していたのですが、

親だけでは 本当に大変でした。

活動の中で食事をしたりもしていたのですが、

なべや食器も全部持ち込みでしたので

片付けて帰ったりするのも毎回本当に大変で。

なんとかならないかなと思っていたところ

知人に法政大学多摩ボランティアセンターを紹介され、

高井さんと出会ったんです。

その後高井さんの方から

お母さん、大変でしょう、僕たちに任せてください

という話になり、とんとん拍子に話が進みました。

プラナス開始前の半年の勢いがすごかったんです。

代表の高井さんと施設長の的野さんが

必要なものは全部、お金も場所も車も・・・集めてきてくれて

私たちは本当に何もしていません。

~すごいですね。理想的ですね。

親子の活動とはどのように違いますか。

お二人とも若いので 子どもたちに年齢が近いですから、

親が気づかないようなところ、

特に子どもの気持ち、考えをよくわかってくれています。

子どもを 客観的な目で見てくれて、寄り添ってもらえます。

社会性を育てたり、人とのかかわりを経験することができる場所です。

プラナスに通うようになって

高井さんからは、いろいろと指摘されたり、アドバイスされたりしています。

わかっているいるつもりだった自分の子どものことを

実は理解していなかったと気づいたりもします。

第3者の目があることは凄いな、ありがたいな、と思います。

ここでは職員さん、学生さんや地域の人などいろいろな人に会える、と

子どもが思う、それが良かったのだと。

子どもは 人にメッセージを伝えることができるようになりました。

いろいろな人に訴えることで お互いがわかるようにサインを出す、

それが上手になったんです。職員さんも読み取ってくれます。

~活動の内容についてはいかがですか?

小学生の女の子に 「つけまつげをしたい」という願いがありまして、

アルバイトとして通う美容学校の生徒さんにやってもらったことがあります。

メイクセットを持ってきてくれて 、お化粧をしてもらいました。

子どもの発想は 面白くて、「青い口紅がいい」と希望通りにメイクしてとても嬉しそうでした。

ほかにもカラオケや プリクラなど普通の高校生がやることをやってみたり、

夜にラーメンを食べに行ったこともあります。

親には無い発想も多く、子どもがとても喜びました。

施設長の的野さんは お料理が得意で 手作りおやつ、食事等 何でも作ることができます。

みんなで肉まんや うどんを粉からこねて作ったこともありまして

お母さんとは違う「男の料理」が楽しい。彼はケーキも作ります。

プラナスをはじめるにあたり、高井さんが 的野さんを施設長として

つれてきてくれたことがラッキーでした。

~今後期待することはなんですか。

始めは 預かってもらうだけでよい、と思っていたのに

高井さんはいろいろと面白い話を持ってきてくれるので これからも

いろいろな発想をしていってもらいたいです。

親ができるのはサポートくらいですが・・・。

そして放課後活動の場だけではなく地域をつなげる、

という大きな夢を持っているのでぜひ実現していってほしいです。

~直近で、冬休みの活動は何がありますか?

クリスマス会は 地域の方がギャラリーカフェを貸してくださり、

そこで行います。ピアニストさんも来てくださいますので

楽しみにしています。


※インタビューは12月のはじめだったのですが、
その後開催されたクリスマス会の写真をいただきました。
写真右が高井さんと佐藤さんです。

お話はここまでです。

インタビューの間に 「東京黒カステラ(塩麹味)」をいただきました。
バニラアイスクリームを一緒にもりつけていただき
ちょっと豪華なデザートという感じでおいしかったです。

こちら「東京黒カステラ(塩麹味)」は 高井さんが 企画して 商品化された お菓子です。

竹炭、塩麹入り、ということで、甘くて少しだけしょっぱい、絶妙なお味でした。

障がいをもつ方の働く作業所が無い小山地区。
その小山地区の素材を活用して作られた黒カステラは、
将来子どもたちの働く場づくりにつながっていけばという思いがこめられています。
塩麹は井上糀店さんの塩麹を使い、カステラは相原の和菓子屋明月堂さんに作っていただいているそうです。
企画にあたり、お母さん方には何度も試食していただき、多くのコメントをもらい商品化したとのこと。
現在、売り上げは、プラナスデイサービスセンターの活動費になっているそうです。
プロとコラボして商品をプロデュースするというやり方は新しく、とても興味深いと思いました。
是非一度食べてみて下さい。

ご注文、お問い合わせはプラナスさんまで。

1袋(2切入) 399円
1箱(1斤) 1600円

NPO法人

合同会社 プラナス

194-0212 東京都町田市小山町4319-2

電話:042-812-0276

別途送料がかかりますが、配送もできるそうです。

お届け物にもぜひご利用ください。


大きな地図で見る

イエローは 今回 プラナスを 初めて知りました。

高井さんのお話を聞いて

考え方が新しく、何もないところから一から作ったことや、

しっかり前を向いていて勢いがあることから、若い起業家の姿を強く感じました。

また、イエロー自身も 障害のある娘を持つ母親ですので

佐藤さんのお話からは、親の気持ち、願いに共感しました。

以上 プラナス訪問レポートでした。


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