赤い屋根・小野浩さん⑤

~きょうされんではどんなことをしているのですか
もともと無認可の共同作業所の連絡会でスタートして
いま2000箇所くらいの事業所が加盟しているのですが、
その無認可の共同作業所で法外におかれてきた小規模作業所が
自立支援法にともなって、
自立支援法事業に移行したところもあるんですが
東京は比較的に個別給付事業(生活介護事業・就労継続支援事業)
に移行しているところが多いんですが
九州、四国、中国、北海道は、
地域活動支援センターという国の財政責任がなく
自治体でやるというというところに移行していて
以前の小規模作業所と変わらないんですよね。
国は自立支援法で小規模作業所がなくなったと言っているんですが
僕らはそうは考えていない。
障害のある人の働く場、
地域での活躍の場はまだまだ増やさなくてはならない。
自立支援法で作業所をつくりやすくなったというのは事実なんですが
抑制されているのも事実なんです。特に地方は。
まして、障がい程度区分で足きりされるじゃないですか。
生活介護事業は区分3以上でなければだめ。
就労継続支援になると公費が安い。
ですから決して問題は解決していない。

無認可小規模作業所というのは
制度上形としてはなくなっているんですけれども
問題はいまだに残っている。

障害のある人が、地域で働く場やくらしの場をつくっていくということが
きょうされんの役割で、
それにともなう問題を解決していくのがきょうされんの仕事です。

~きょうされんはどこにあるんですか
事務局は中野で、東京支部はここ(赤い屋根)にあります。

~いまでもきょうされんの職員なんですか
いえいえ、あじさいの職員になるときにやめています。
きょうされんからは給料は出てません。

~~~
インタビューはここまでです。
将来赤い屋根で働いてみたいなという方、
働かせてみたいなという親御さん、
お手伝いしてみたいなという方々にぜひお読みいただきたい内容でした。
そして…この冬は赤い屋根を訪れてみるチャンスです!

11月30日~12月2日には、赤い屋根で
「マッケンジー・ソープの絵画展」(主催:ウィズ町田後援会)
が開催されます。
マッケンジー・ソープは、
ディスレクシア(難読症)という障害のある当事者で、
世界的にも売れている画家です。
1956年生まれのソープが学校に通っていた頃は、
まだ発達障害への理解がなくて、
学校でさんざんな目にあい、
結局15歳で学校を辞めてしまいました。

その後、造船の街に育った彼は、
船底の掃除などの仕事を転々としながら暮らしていましたが、

長く続かない彼に、
叔父さんが絵の勉強をすすめたことがきっかけでした。

その後、彼の作品が認められ、
2000年にはイギリスのベストセラーアーティストに選ばれ、

エルトン・ジョンのエイズ基金のキャンペーンデザインも手がけました。
また、世界各地で、発達障害の子どもたちを支援するチャリティキャンペーンを開催しています。
今回の赤い屋根での絵画展も、その一環で来日するマッケンジー・ソープ自身が赤い屋根に来てくれます。
ぜひ、楽しく優しいソープの作品を観に来てください。



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